刺繍ミシンの選び方

現在販売されている刺繍ミシンで最低限のアフターフォローを考えた場合に選択肢となる刺繍機のメーカーはそれほど多くはありません。

工業用の刺繍ミシンではタジマとバルダンの2社、工業用より少し生産性が低くなる職業用というランクになるのがブラザーとジャノメとなります。

刺しゅうミシンを選ぶ上で一番重要なのは、どんな製品に刺繍をしたいか?という事です。

もし、小物しか刺繍しないのであれば刺繍エリアが狭くても良いですし、帽子に刺繍したいのであれば必然的に工業用のタジマがおすすめとなります。

刺繍ミシンと刺繍ソフトの選択は予算で選ぶものではなく、お客様の用途で必然的な組み合わせは決まってきます。

注意していただきたいのは、単独のメーカーしか扱っていない会社に相談すると、お客様に最適な選択がなされないという事です。

お客様に最適な刺繍ミシンと刺繍ソフトの組み合わせは、必ず同一のメーカーが良いとは限りません。

その組み合わせの選択には、お店側の経験と知識が重要です。

そこでまずは、当社で用途に応じた刺繍ミシンの選び方をご紹介しますので参考にされて下さい。

名入れ刺繍がメインの場合

作業服や学生服、スポーツウエアなどの名入れ刺繍がメインの場合は、小型の刺繍機で良いでしょう。

刺繍エリアは縦横20cmで十分かと思います。

価格が安い順では、ブラザーVR100(1本針)、ジャノメNS-40(4本針)、PR670e(6本針)、タジマSAI(8本針)、ブラザーPR1050X(10本針)、タジマBP-SC(6・12・15本針)となります。

刺繍ソフトは、必要になる書体の種類で選ぶ事となりますが、ここでよく勘違いされてるのが、刺繍機と同じメーカーのソフトじゃないと使えないと思われている方が多いです。

しかし、設定で他社の刺繍機にも出力できるソフトも多いのでここでは当社がおすすめする組み合わせをご紹介致します。

①タジマSAIとネームPRO
この組み合わせは、当社くらいしかやらないかもしれませんが、正しい設定をすればかなり使いやすい組み合わせです。
接続もLANでつなげていますので、データを転送可能ですし、刺繍したらデーターは自動で消してくれます。
製品のセットも、純正の十字マーカーと当社オリジナルの置き縫い用枠(マグネット固定式)で初心者の方でも納品当日から作業していただいております。

②タジマSAIとデジタイザーMBX V5
この組み合わせも当社独特の組み合わせですが、書体が行書と楷書だけで良くてアルファベット書体が沢山欲しい場合におすすめです。
そしてこのソフトは、オリジナル刺繍データーも作成できますのでコストパフォーマンスが高いです。

③ブラザーPR670eとネームPRO
ブラザーの刺繍機とソフトの組み合わせで一番おすすめのセットです。
ただし、名入れする商品を機械に平行にセットするのが初心者には難しいというお言葉が多かったので、当社では6本針が5本に減ってはしまいますが、1番目の針棒に十字のLEDマーカを付けた仕様を作りました。
この機種と、当社オリジナルの置き縫い用枠(マグネット固定式)を使用すれ、初めて刺繍機を使われるお客様も納品当日から作業していただいております。
また、枠はめ字に平行にセットするための十字マーカー付きセット台も作成しております。

⑤ブラザーPR1050XとネームPRO
この機種は、位置決め専用シールで刺繡の位置と平行をセットしてくれるので初心者に使いやすいタイプです。
ただ、慣れてくるとマーカーランプが付いてないのでマーカーランプが欲しいという要望もありました。
そこで、当社で1番の針棒に十字のLEDマーカを付けた仕様を作りました。
この場合、使用できる針棒は9本となります。

⑥ブラザーVR100と刺しゅうプロ10
この組み合わせは一番求めやすい価格にはなりますが、刺しゅうプロ10の書体が行書と楷書2種類しか無く、書体もあまり綺麗な方ではないと思います。
できれば価格の差はあっても同じブラザーのネームPROの方が文字も綺麗で書体も豊富なのでおすすめです。
この刺繍ミシンは、耐久性的に考えて1日の刺繍の数が多くないところにおすすめです。
入門用の刺繍ミシンと入門用の刺繡ソフトとお考え下さい。
当社では紳士服のジャケットの内ポケットなどの用途で納品することが多いです。

⑦タジマBP-SCとWilcom EmbroideryStudio
このセットは、刺繡をビジネスでやるための最高の選択です。
名入れにはもったいないですが、刺繡をビジネスでやるならこれが一番おすすめでしょう。

⑧ジャノメNS-40とネーム刺しゅうソフトJNES
ジャノメの4本針の刺繡ミシンとネーム専用ソフトの組み合わせです。
漢字書体は1書体だけ付属していて他の書体は追加で購入するタイプです。
この刺繡ミシンだけ位置合わせのポイントマーカーが付いていませんので位置決めに慣れが必要です。

刺繍エリアで選ぶ

まず、刺繍ミシンを選ぶ場合に最初に考えないといけないのは、刺繍するエリアの問題です。

作業服やユニフォームに名入れするくらいであれば、一番刺繍エリアが狭い刺繍ミシンでも縦横200mmありますので十分でしょう。

しかし、トレーナーやジャンバー、野球などのユニフォームの一面に刺繍する場合は、工業用のメーカーを選ぶこととなります。

各刺しゅう機の刺繍可能エリアを比較してお選び下さい。

色数で選ぶ

現在販売されている刺繍ミシンは、針棒の数が1色から15色まで様々な種類があります。

当然のことですが、色数が多くなるほど価格が上がることとなります。

通常は6色以上くらいあれば、名入れや簡単な柄の刺繍などを刺繍する場合は困ることはないでしょう。

1本針のタイプでも多色の刺繍が出来ない訳ではありませんが、色替えのたびにミシンがストップして手動で糸を交換する事となりますので生産性はかなり落ちてしまうこととなります。

1色の刺繍でも、製品によって使う糸の色が替わる事も多々ありますので可能な限り複数の針棒のタイプの刺繍機をおすすめします。

生産性で選ぶ

刺繍機導入時は、刺繍ミシンの稼働時間がそれほど多くないと思って購入されるお客様が多いのですが、当社で納品してきたお客様では刺繍ミシンの導入により販売促進に繋がり、通販や実店舗の売り上げアップや刺繍自体を新しいビジネスとして展開されて生産が間に合わなくなるとう事も珍しくありません。

そうなって来ると、刺繍ミシンを追加導入しようかというご相談もいただきます。

新規で購入されるお客様におかれましては、刺繍ミシンを導入しても使いこなせるのか不安で、どうしても初期投資を抑えようと考えられるのは当然の事ですので、今までは工業用ではなく、ブラザーやジャノメの職業用と呼ばれる機種を選ばれる事がほとんどでした。

しかし、当社で刺繍ミシンを導入していただくお客様に刺繍ミシンと刺繍ソフトマニュアルによる指導を続けてきました結果、年間で忙しくなる時期には残業しないとならないほどの刺繍があるというお話を沢山いただくようになりました。

さらに、タジマの刺繍機に関してはブラザーなどの刺繍ミシンに近い価格の安価版の刺繍機も発売されることとなり選択肢が広がりました。

価格はそれほど差がありませんが、生産性は最低でも3割はアップしておりますので発売してすぐから高い評価をいただいております。

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